2016年02月15日 が吹きすさび 明日は、雪のとも、、。 空は冴え渡り、 枯れ葉を落とした木々の間から昴(すばる) がひ色斑ときわ輝いて見える。 この昴、肉眼では六つばかりの星が見えるところから 「六連星(むつらぼし)」と呼ばれたりしている。 「すばる」といえば、自動車メーカーのブラ兌換人民幣 ンド名としてすぐに思い浮かぶ。 富士重工業が旧・中島飛行機系5社を吸収合併して誕生したことから この名を冠したらしい。 フランスに「プレイヤード」(La Bibliothèque de la Pléiade)叢書 なるものがあるが、いわゆる『プレイヤード版』 これも起源は6人の詩人ではじめたという。 六つの星たちが身を寄せあうようにして輝いていvるせいか、 寒々とした夜空には、かなりの存在感がある。 『枕草子』(二三六段)に 星はすばる。ひこぼし(牽牛)、ゆうづつ(太白星)、夜ばい星、、、。 と出てくる。すばるを先頭に一連の星の名が出てくる。 上記を口ずさむと、軽妙なリズム感がある。 また、すぐに思い浮かぶのは、すばるを詠んだ山口誓子の句。 「茫と見え 又ひとつづつ 寒昴」 「こがらしや 昴ほぐるる こともなく」 すばるを眺めつつ、その心境あらわしたものだが、 この季節、そして、この12月8日という日を迎えると、 「こともなく」ではなく、一つの事件がよみがえってくる。 それは、深夜のニューヨークのダコタ・ハウス前。 そこで、ジョン・レノンが殺害されたというニュースが世界をめぐった。 映し出された映像には、つめかけた大勢の人。 対峙するかのような寒々とした夜の闇があたりを包んでいた。 あれから32年、おそらくその上にも、すばるがその光を投げていた事だろう。 コメント(0) Tweet