進むスピードの違いか
参加者にはご年配の方もおられら、2グループに分かれた。
私は、はぐれてはいけない、と、あまり熱心には城内の展示物や景色等に見惚れず、
あっさりチェック、さささと、付いて行った。
急こう配で足場も悪い山道、参加者のお一人は、ハイヒール?パンプスにストッキング、
もうお一人は、ハイヒールの細身ロングブーツ。
お二人とも、奥行きの狭い、急な階段状の石段を、器用にカニ歩きをされていた。
私は、クッションのいいスニーカーで、スイスイ。
その時ばかりは、この靴にして、ヨカッタと大満足だったのだが???。

朝の出発時の失敗があったものだから、もう、2度と再び迷惑をかけてはいけないと
決死の覚悟で、郡上八幡の旧街散策<あとの集合に、足を早めた。
ところが、パーキングには待機しているはずのバスがない。
あれれ?あれ?あれ? どこ?どこ?どこ?
ぐるぐるぐる???パーキングの周りを右回り、左回り、右往左往。
さっき、同行のTさんをちらりと見かけたはずなのに、どこにも姿がない。
ぐるぐるぐる???何度も回っても同じ。
もう集合時間までに2分ほどしかない???!! うそぉ??そんな???
必死で探していたら、突然、足元がぐにゃっとした。
そこに負荷がかかり、すごく嫌な感触が伝わる。
同時に足首が意に反して予期しない方向に曲り、体がガクっと傾いた。
トートバッグが、肩からずり落ち、体ご願景村 退費と地面によろりと崩れ落ちた。
次の瞬間、左足に激痛が走る。
いったい、何が起こったの???
この感覚???2年前にもこんなことがあったけれど、
ま、さ、か、???まさか、また同じことじゃないよね??
デジャブ?
蘇る体験が、脳裏をかすめた。
なにがどうなったか、わからないけれど、立ち上がり、
足下の歩道と車道の境目にある、斜めになった段差をちらと見た。
ひょっとして、これ?
悪い予感はとりあえず、しまっておいて、全力でバス集合場所に向かった。
バスは、もうひとつ向こうのバス?パーキングに停まっていた。
やれやれ???よかった???
その時は、安堵と喜びで、足のことは、吹っ飛んでいた。
が、帰路、サービスエリアに降りて歩いたら、痛くて、ひょこんひょこんと、片足重心歩行に。
痛い方の足をアンバランスに引きずる歩き方になった。
時間が経つにつれ、足の症状を冷静に見るにつけ、それに伴って徐々に頭が反応してきた。
悪いのは、中途半端な段差? それとも靴?(あの山道悪路も持ちこたえたのに)
あるいは、私の足? 焦るあまりの不注意?
追い込まれると、機能停止、危機管理能力ゼロの弱さが露呈された。
理由はともかく、現実問題として、
左足小指が、ちょっとでも動かしたり触れたりすると、尋常ではない激痛に襲われる。
どうやら骨折したようだ。